絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
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8月8日

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ヴェネツィアを去る日。
メストレに向かう車窓の中、ヴェネツィアが小さくなってゆくのをただ眺めていた。
新しい美術館ができたからかすっかり様子の変わったザッテレ周辺、それでも変わらない路地からの眺め、アカデミア周辺の古いアンティークビーズの鈍い光、ダ・アルベルトのほっぺが落ちそうな魚介のフリット、何往復したことだろうサン・ポーロ広場を突っ切る通り、新しくみつけた美術書が安い古本屋、地図さえ見なければどんな時でも迷うことができる入り組んだせまい路地、いつも静かな気持ちに包まれるゲットー、観光客に水彩の風景画を売っていたあの子・・・。水平に散らばるささやかな記憶が、少しずつ遠ざかる距離と共に重層的につもってゆき私の中のヴェネツィアをつくっていく。
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by ai-viaggio | 2009-12-11 00:30 | '09Italia-Venezia
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