絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
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迷宮の洗礼

アムステルダムからヴェネツィア、マルコポーロ空港へ、そこからバスで20分、
ローマ広場歩いてほど近い宿についたのは夜中の0時頃。
寒い。外は雨。
長袖のTシャツに襟付きのシャツ、ダウンベストに山用のレインジャケットを着ていてもなお寒い。
この日は眠るだけのため、広場に近い安宿へ。
もちろんエレベーターもなし、3階まで重いトランクを持ちあげ、部屋の戸を開けた時には
もうくたくただった。
アムステルダムの運河巡りはとても楽しかったけれど、ぎりぎりまで歩き回った分、もうお風呂に入る余力もなく、ベッドに倒れ込む。

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翌朝もあいにくの雨。今日からはカナレッジョ地区(ヴェネツィアのなかでも静かでとても好きな場所)の宿に泊まるため、必要分の荷物を持って移動。
なつかしい ヴェネツィアがゆったりと流れ込んでくる。
イタリア、いつもすぐに溶け込み馴染むのはこの空気のせいだ。
少々、店の様変わりや駅の近代化、物価の値上げなどはあるけれど、
空気の速度は変わらない。
それは殊、このヴェネツィアで感じる。
自動車が全く走らない、不思議な水上都市だからだろうか。
ヴェネツィアではいつも相反するふたつのものを同時に、ひとしい重みで感じることができる。
光と影、栄光と衰退、天と地、そして
生きていくことと死んでいくこと。

自分の生きていく速度、ゆっくりとうつりかわっていく自分のことをこれほどに、たぶんその時間のままにくっきりと感じられるのはこの街以外になかなか無い。
ヴェネツィアは特別なところ。

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そんなことを考えながらカンナレッジョ地区の宿泊先へ向かう。
が、ここからが大変なことに。
母が地図にマークしたホテルの位置に向かうが、ホテルらしきものは何もない!
段々そのマークが疑わしくなってきて、近くの店の人にきくと、この辺りにホテルは全くないという。
そういえば、私は直前の準備もバタバタで、宿の方の携帯番号のプリントアウトも、住所を調べてくるのもすっかり忘れていたのだった。なんていいかげん。
ヴェネツィアは路地が複雑に入り組んでいるため、その迷宮に迷うことが旅の醍醐味だが、正確に辿りつくためには番地は必須。しかし、もうどうしようもないので、シラミつぶしに近場を一軒一軒探していくがやはり全くない。
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そこからは新聞屋さん、地元の方、ホテル、あらゆるところで聞き込みを開始し、
インターネットでも調べてもらうが、住所が出てこず、場所は特定できないが、確実にここではなく隣のゾーンだと教えてもらい移動。
雨はますます強くなり、新たな人に調べてもらうと今度は全く違う情報・・・
もうどうしようもないと、最終手段、サンマルコのツーリストインフォメーションで宿と連絡がとれ、宿の方から確実な場所を教えて頂き、やっと辿りつくことができたのは3時間以上後でした。
しかも、ホテルの場所は最初に地図でマークしたところから一本路地を入るものの、行き止まりになっていて、ホテルの看板が出ていなかったため素通りしていた場所!
3つ並ぶ奥の扉に向かって近づいていくと、なんとなんと呼び鈴のところに小さくホテルの名前が書いてあったではありませんか。

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今となっては笑い話ながら、
まあ近くまでいけばなんとかなるやろ、では通用しないのがここヴェネツィア。
そして、はっきりわからなくても(知らなくても)、自信をもって「ここだよ!」と教えてくれたりもするのが人を放っておけないイタリア人。
それがまたヴェネツィアの魅力。イタリアの魔力。
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by ai-viaggio | 2013-10-19 16:17 | '13Italia-Venezia
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