絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
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ルーブルの宝物

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ミケランジェロ”瀕死の奴隷”

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フラ・アンジェリコ

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ルーブルではこんな風景もよく見かける。ルーブルでの授業なんて素敵です。

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模写する人。

ここからの三点は私にとって特に心に残った珠玉の三点。
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とにかく膨大な数が展示されているルーブル美術館。このような美術館で展示を見る際、私は多くの作品を見るということはしない。まず、部屋から部屋へと早足で歩き回りながら気配を感じる、といえばいいのだろうか。見るというよりは声をきくような感じ。そうして、呼び止められた作品とゆっくりと時間を過ごす。
誰もいない14世紀のフランス彫刻の部屋、光の射し込む窓辺の横にひっそりとした微笑みのようなもの。
少し物淋しそうな、俯き加減でいながらどこか清らかな遠くを見つめているような佇まいに思わず足がとまる。遠くとは彼自身の中なのかもしれない。スケッチをしながら感じた白の世界。それはこの少年の世界なのか、作家がみていた風景なのか、私のなかにあるものなのか。

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そして10年ぶりに出会ったサモトラケのニケ。
ニケはやはり特別の彫像である。
初めて出会った時と何ひとつ変わらぬ衝撃、
階段を一段一段踏みしめて近づく度に胸が高鳴り、ホールを満たす空気の揺れに軽い目眩を憶える。
ニケは確かに風のなかにいる。下から天に吹き上げるような風を纏っている。

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一時間とすこし、ニケを描かせてもらう。至福の時間。
会えてうれしかった。きっとまたいつか。


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最後にドゥノン翼を入ってすぐ右、イタリア彫刻の部屋を入ってすぐのところにある、素朴でいて仏像のような木彫りの彫刻。
一日歩き回り、スケッチをして疲れきった夜、この作品の前で静かな時間を過ごした。
手は創り込まれている訳ではなく直線的だが、そこから滲みでるものはどこまでもやわらかく無音の音を紡いでいるようにもみえた。

ホテルに着くなりベッドに倒れこんで眠った夜。
心にのこったものは3点とも彫刻だったのだなあ。
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by ai-viaggio | 2011-04-01 00:42 | '11France-Paris
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