絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
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羅臼湖へ

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青空の羅臼岳

羅臼湖トレッキングの日は最高の晴れ。ネイチャーガイドさんにお願いし、個人ではなかなか行きにくい原生林の深部、秘境の湖へ行くことに。冬期は羅臼湖へ通じる道路が全面通行止めとなるため、ここを歩けるのは6〜10月に限られる。標高差はそんなに無いが、道がぬかるむことが多く、植生保護のためにも長靴で行くことになっている。この日は乾燥していたが、雨が続くと膝下近くまで泥に埋まることもあるようだ。
トレッキングは羅臼湖までの道を散策しながら約4時間かけて、往復6km程度歩くというもの。

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美しい三の沼、周辺にはワタスゲがふわりふわり揺れている。

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エゾアカガエル


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このあたりはアヤメの群生地だったが多くが鹿に食べられたとのこと。


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ツルコケモモ

大阪出身(地元が近い!)ガイドの若月さんのお話は終始おもしろく、羅臼湖周辺の動植物のことをたくさん知ることができた。知床の夏は短い。羅臼湖の周りはゴゼンタチバナやナナカマドが紅葉をはじめ、アカミノイヌツゲやツルコケモモの実が赤く熟しはじめていた。花はアキノキリンソウ、ノコギリソウ、ナガボノシロバナワレモコウ、サワギキョウがまだ咲いていて、エゾリンドウがちらほら咲き始めていた。
(ああ。植物の名前は本当に難しい。図鑑を見ていても全然覚えられないのに、その場で教えてもらったり、いろいろなお話を聞きながらだと今でも覚えていることにビックリ!若月さん、ありがとうございます。魔法のよう。)


もう少し気温が下がれば、あっという間に紅葉がそこかしこを黄色や赤にそめ、羅臼岳は雪帽子をかぶるのだろう。


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知床最大の湖羅臼湖。この奥はほぼ人が立ち入ったことのない未知の場所。

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海を少し越えてすぐそこには国後島。ほとんど調査の入れない国後島には白黒のマダラの熊が何頭もいるようなのだ。ホッキョクグマとヒグマの混合種、もしくは独自に進化を遂げた熊なのだろうか。

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若月さんが最後に、急な坂を一気にのぼり、周囲を展望できる小高い場所へ連れていってくださった。
羅臼岳とその向こうにオホーツク海、そして見渡す限りの森。
山と海と森。
流氷が運ぶ豊富な栄養分はプランクトンを育て、それをめがけて鯨やイルカ、シャチ、海獣、海鳥が集まってくる。海でエネルギーと栄養を蓄えた鮭やマスは川に遡上して、熊やオオワシ、オジロワシなど多くの生き物を育む。そして、生き物たちの糞や死骸が森を豊かにする。
知床が世界自然遺産に登録されたのは、その生態系と、稀少かつ多様な生物群、またその保全管理体制が評価されてのことだと教えてもらった。

海岸が少なく、山からすぐ断崖へ落ちるような知床半島の急峻な地形が、決して広くない範囲の中で多種多様な生き物を育んでいる。
命の循環を、こんなにも肌で感じられる場所があるということが ただただ嬉しかった。






pikkiの若月愛さん、本当にありがとうございました。すばらしいガイドさん。いつかまた違う季節にも知床に行って、若月さんにガイドをお願いしたいなあ。

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by ai-viaggio | 2015-09-09 22:15 | '15北海道
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