絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
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Chiesa di San Bernardino

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ウルビーノは小さな町で、細い裏通りやいくつかのちいさな教会をほとんど全てまわり、スケッチをし、ゆったりと時間を過ごした。まだたっぷりと残る時間をどう過ごそうと、インフォメーションでもらった冊子を見ていると古い教会の写真に惹きつけられた。
調べてみると、ウルビーノの町の城壁から外に出て、小さな丘を越えながら、2.5kmほど歩いたところにあるようだ。ホテルの人や町の人に尋ねてみると、ある人はひどい坂なので歩いていくのは不可能に近いと言い、ある人は30分強で行けると言う。
時間もあることだし、行けるところまで行って、膝の痛みと相談しながら無理なら引き返そうと出発する。

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城壁の門から坂道を下り、ウルビーノの町がどんどん遠くなってくる。光が射し、雲が影を落とす度に丘の波がうねるように迫ってきて圧倒される。
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本当にこれで合っているのだろうかと、何度も地図を見る。歩いていく人など誰もいないのか、途中が省略されていておおまかな道しか書かれていないので非常にあやしい。車しか通らないアスファルトの道の両サイドは、そのうちオリーブ畑やイタリアらしい赤土の大地となり、そのうち車さえも通らなくなった。細い道に迷い込み、軌道修正したものの、今度はどなたかの邸宅への坂道に侵入しかけ、もうこれは無理かとあきらめかけたとき、ようやく小さな看板を見つけた。
Chiesa di San Bernardino Mausoleo dei Duchi
最後の長くカーブした坂道を登りきり、這々の体で辿り着いた小さな教会は、とても素朴でやさしかった。落ち着いた石組みの色は丘の風景によく似合い、海の灯台のようでもあった。スケッチをもとに、きっといつかこの教会の絵を描くことがあるだろう。
歩いてよかったなあ。何気なく身体で吸い込んだ空気、今は朧でも意識の奥からふと鮮やかに蘇るだろう。
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ウルビーノの町に帰り、城壁から教会を振り返ると夕方の光が教会を照らし、丘と森の風景のなかでそこだけが白くひかるようだった。
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Chiesa di San Bernardinoーーーウルビーノ城壁の教会に一番近い門を出て徒歩約50分。看板などは教会にかなり近づいてからしか無いため、非常にわかりにくいです。正確な地図がない場合、アップダウンもあるため、タクシーをおすすめしますが、歩きながら振り返るウルビーノの町や丘のうつくしさは格別です。
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by ai-viaggio | 2014-02-20 23:27 | '13Italia-Urbino
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