絵描き忠田愛の旅の記録。出会ったものたち。感じたこと。旅行記をゆっくり更新中。
by ai-viaggio
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トラゲット

昔と比べると、ヴェネツィアの水上交通、ヴァポレットやゴンドラの料金はほんとうに高くなった。ヴァポレットは1時間7Euro(1000円弱)、24時間20Euro(3000円弱)。
観光用のゴンドラは40分で80〜100(10000〜14000円)Euro位だという。
今回はヴァポレットの2日券を買い、その2日の間に遠くをまわり、後はすべて徒歩で島中を歩き回った。長く歩くと、また膝の調子が悪くなり橋の登り降りに苦労したけれど、自分の足だけをつかって朝から晩まで歩くということは本当におもしろい。すこしずつ、すこしずつヴェネツィアがかたちを結んでゆく。
本屋さんで、小さな通りまでヴェネツィアを細かく網羅している地図を手に入れ、人通りの少ない路地裏を選びながら毎日よく歩いた。それでも、今まで歩いたことのなかった美しい通りがまだまだあることに何度も驚いて。

ヴェネツィアの水路をゴンドラが行き交うのを見ると、それは観光用であっても胸がときめく。なんといっても形が素敵だ。そして音もなくしずかに水面を滑るのがいい。石造りの建物に反響する、櫂を操るときの木擦れの音は、ずっとふるい時代につながっているかのようだ。
観光用のゴンドラは値がはるので難しいけれど、トラゲット(渡し舟)を使えばゴンドラに乗ることができる。ヴェネツィアの大運河には橋が4つあるが、それ以外の場所で向こう岸に渡りたい人のために何カ所か渡し舟があるのだ。向こう岸まで2分ほどの短い舟旅だけれど、トラゲットは生活に根ざしたゴンドラで澄ましていないのがいい。向こう岸まで2Euro。原始的な左右の揺れは、水を渡るということに なんて真摯なんだろう。

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by ai-viaggio | 2013-11-05 22:52 | '13Italia-Venezia
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